大阪勉強会からの税法実務情報

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金地金を保管する貸金庫に係る代金を必要経費と認めなかった事例(平成30年6月19日裁決その2)

金地金を保管する貸金庫に係る代金を必要経費と認めなかった事例(平成30年6月19日裁決その2)

 

 実は、先のその1と同じ非公開裁決例ですが。

 

 診療所関係書類と金地金を貸金庫に保管していた。
 その代金を必要経費算入していたら、否認されたと。

 

 金地金が事業に必要なんて言い出すってことは。
 要するに、個人開業の歯科医ですね、これ。

 


○ 請求人は、貸金庫(本件貸金庫)に請求人の診療所関係書類及び事業に必要な金地金を保管しているから、本件貸金庫に係る代金は、請求人の事業所得の金額の計算上必要経費に算入することができる旨主張する。

 

 しかしながら、請求人は、審査請求において初めて、本件貸金庫の代金支払に係る領収書類を当審判所に提出したものの、請求人は本件貸金庫の具体的な使用目的や使用状況を明らかにする客観的な資料を提出せず、社会通念に照らして客観的にみても金地金を保管することが請求人の事業の遂行上必要であったとは認められない

 

 また、本件貸金庫内に請求人の診療所関係書類が保管されており本件貸金庫に係る代金が家事関連費に該当するとしても、本件貸金庫には当該金地金と当該診療所関係書類が一緒に保管されているというのであるから、請求人の家事費部分と事業の遂行上必要である部分とが明らかに区別されていない以上、本件貸金庫の代金を請求人の事業所得の金額の計算上必要経費に算入することはできない。(平30. 6.19 関裁(所)平29-61)

 

 正直、こんなので争うってのは、常軌を逸していると思いますが。
 審判所も、正面から出されれば、正面からの答えを出すしかない。

 

 それが、家事関連費として明らかに区別されてないことによる否認。
 金額が大きかろうが、少なかろうが、真正面からやるとこれが答え。

 

 で、税理士がいた事案なのかどうか分かりませんが。
 現場で決着できなかった時点で、時間とお金の無駄遣いでしたね。

 

 まぁ、他山の石事例ができて良かったのかもしれませんが。

 いや、あるいは、もしかして、金地金の量が半端なかったのか

 

(税理士・公認会計士 濱田康宏)

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