2017.06.05 Monday
主税局の仕事は、すべてが理論的(伊藤義一氏の回顧録)
主税局の仕事は、すべてが理論的(伊藤義一氏の回顧録)
いや、こんな面白く、貴重な連載があったなんて。
この度ようやく気がつきました。
で、伊藤氏は、税務署採用で、大蔵省主税局配属となったのですね。
優秀さで抜擢された、というところでしょうか。
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主税局の仕事は、すべてが理論的。すべてが理屈で結論を出し、それを立法化する。議論に先立って、国税局や税務署に出張して実態を聞きに行くこともあったし、判例を含めた各種の基礎的資料の収集をすることも大切だった。しかも、理屈の範囲は税法だけではなく、行政法・民法・当時の商法にも関係した。今なら、ほとんどの資料をインターネットで入手することができるが、当時はそのような手段はなく、新入局員の勉強の場は非公開の税調提出資料などであり、早く先輩に追いつこうと簿書庫から古い税調提出資料などを引っ張り出し、むさぼり読んだ。
「税と共に歩んだ六十有余年
−生まれ変わっても同じ道を
素晴らしい縁に恵まれ今日まで」
第1回
伊藤義一(元松蔭大学大学院教授 西東京山梨会)
TKC会報2017年4月号より
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税制改正の条文などを検討していると、しばしば感動します。
よく、こんな整合性とっているなと。
まさに、これが税法条文を作る方々の基本なのですね。
また、私も監査法人時代の現場での学習法は、専ら、先輩たちの調書を読むことでした。
実務での勉強方法は、どこも同じなのですね。
続きます。
(税理士・公認会計士 濱田康宏)
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